トランジスター式ディストリビューター
最初に登場したのが、 コンタクトブレーカーを電気式スイッチで代用するセミ・トランジスタ式ディストリビューター で、1970年代の中期から後半に掛けて多用されていましたが、セミ・トランジスタ式でも、可動部分の摩耗に対する定期的な点検が必要でした。
次に登場したのが、内部の機械的接点を完全に排したフル・トランジスタ式ディストリビューター で、カムシャフトの角度をディストリビューター内部のセンサーが検出し、電気的な断続機能はディストリビューター外部のイグナイターによって制御するシステムになりました。
これによりローターとキャップの接点のメンテナンスを除いてほぼメンテナンスフリーとなり、機械的・電気的な信頼性が一挙に向上、大容量の点火コイルが組み合わされるようになり、燃焼効率の増大によって排ガス対策にも有効で、1980年代後半から近年まで幅広い車種に搭載されました。
関連ページ
- 機械式ディストリビューター
- エンジンのカムシャフトの駆動力で、内部のシャフトに取り付けられたコンタクトポイントを断続させることで、イグニッションに掛かっているバッテリー電圧を増幅させ、点火に必要な高電圧を発生させています。
- デスビの故障症状
- 突然のエンジン始動困難 。ディストリビューターの故障が原因かもしれません