油圧式 パワーステアリング
エンジンからベルトを介してパワステポンプのプーリーを回し、油圧を発生させています。
ポンプで発生した油圧の力を利用して、ラック&ピニオン式パワーステアリングギアを動かしています。
油圧式 パワーステアリングの不具合事例と原因
「ウオーン」「ウィーン」などの異音
オイル量の不足、オイルの劣化、オイルラインの詰まりによるポンプの高負荷など
「ガクガク」「カクカク」などの振動
ジョイント部分のガタ、ブッシュの経年劣化、ボルト・ナットの緩みなど
「キーキー」「キュルキュル」などの異音
ベルトの摩耗・緩み、プーリーの経年劣化りなど
ハンドルの戻りが悪い
アライメントの狂い・サスペンション関係の不具合など
パワステが重い
油圧不足、オイルラインの詰まり、シャフトやステアリングコラムの経年劣化による作動不良など
油圧式、パワーステアリングで最も多い不具合は、『ポンプからの異音』と『ポンプからのオイル漏れ』ですが、パワステポンプ本体のみの交換作業では、不具合が早期に再発する可能性が大です。
何故か?
パワステオイルはエンジンオイルのように、定期的に交換される方は非常に少ないので、オイルの劣化によって、スラッジが形成され、オイルラインに詰まりが生じます。このスラッジの詰まりが不具合を発生させる要因になっています。
パワステポンプを交換する場合、オイルラインを全て洗浄または、ホース類を交換する事が必須となります。
また、オイルラインが詰まった状態でパワステポンプだけ交換すると、油圧が上がり過ぎ、オイルシール等からオイル漏れが発生する場合もあります。
車種によっては、リザーバータンク(オイルタンク)自体がフィルター機能の役割を行っている物もありますのでポンプ交換時には、油圧ホース、リザーバタンク(オイルタンク)の交換をお願いします。
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